
芥川龍之介作「雛」朗読:櫛部妙有(約54分)
550円
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Studio01.mp3
78.4MB
「雛」は、芥川龍之介が31 歳の時の作品で1923年3月「中央公論」に発表されました。
明治維新のころに娘時代を過ごした女性が「お雛さま」にまつわる思い出話をする、という形で書かれています。作品の最後には、作品を書いたきっかけも書かれていて、そこに出て来る「滝田氏」というのは、当時の「中央公論」で編集長をしていた滝田樗陰(たきたちょいん)です。
朗読では、作品の始めに置かれている蕪村(ぶそん)の俳句を、作品の魅力を引き立てるために最後にもう一度声にしています。文学作品を声の言葉で伝える時にする、こういう考え方や工夫の仕方を私は佐久間茂高先生から教えていただきました。